完全サーバ用途なので、GUI環境はおろか、コンソールすらも、今やまず使わず、 もっぱらsshかtelnetで操作していてもなんら不都合のないミニサーバ。 そもそも、もうキーボードが繋がっていない(笑)。
当然Xサーバなんて動かしてるわけがないのだけど、突然思いついた。 ミニサーバをXサーバにするんじゃなくて、Windowsマシン側をXサーバにしてしまえばどうだろう。 そうすれば、普通にWindowsの操作もできるのはもちろん、Xのプログラムも 同じウィンドウで操作できるではないか。素晴らしい!早速試してみよう。
まずはXじゃないんだが、お手軽にVNCを動かしてみた。 VNCはWindows-Windowsでリモートで操作するために、今までにもよく使っていたから、 大体の使い勝手は知っている。
ミニサーバでvncserverを起動して、xeyes、xcalc、ktermなどの定番プログラムと、
飛び道具にGIMPも起動してみて、さらにその上にPhotoshopを起動してみると、
こんな感じになる。
ところが、この状態で例えばxeyesあたりをクリックすると、xeyesって実際はvncなので、
全画面表示のvncの画面が手前に出てくることになり、
Photoshopはそれに隠れ去ってしまう。
こちらとしては、xeyesを手前に出したかっただけなのに。
そんな感じで、本格的に使うにはいまいち使い勝手が悪いので、
やはりちゃんとしたXサーバを試してみようと思う。なるべくフリーで。
と思って探してみたものの、フリーのXサーバというのは以外に少ない。 見つけても既に商品化されていたり、公開停止になっていたりして、 結局、フリーでまともに使えそうなのは、cygwinの 上で動くXFree86だ。しかしこいつら、ホントに何でも移植してしまうな。(笑)
とりあえず、ダウンロードしてインストールしてみた。 そしたら、Windowsマシンが、Xサーバになるどころじゃなくて、 bashは動くわviは動くわ、X立ち上げたら立ち上げたで、 まんまxtermが動いちゃったりして、Xサーバにするつもりが、 UNIXマシンに化けちゃったよ(笑)。
しばらく触ってみて、これでもまあ充分といえば十分なのだけど、
主にパフォーマンスの点でいろいろ細かい部分にアラが目立つ。
商用のXサーバも含めて、(主に値段で比べて)検討した結果、
結局ASTEC-Xに
落ち着いた。画面イメージはこんな感じ。
xeyesを手前に持ってきても、下にあるPhotoshopが隠れることなく
見えていることがわかる。